ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.25(2018年11月22日)ゆとりですがなにか/ゆとり世代 vs 団塊ジュニア世代

以前、「ゆとりですがなにか」というTVドラマ(2016年4〜6月、日本テレビ系)がありました。宮藤官九郎さんの脚本、岡田将生さん主演で、ゆとり教育を受けたアラサー世代の青年たちが社会問題や恋愛に直面し葛藤する社会派ヒューマンドラマですが、覚えていますか?

いつの時代でも上司は「最近の若い者は…」と嘆き続けているものですが、このTVドラマでも「だから、“ゆとり”はダメなんだ(怒)」といった場面を何度か目にしました。そして、「ゆとり世代」の部下を叱責しているのが、いわゆる「団塊ジュニア世代」の課長という構図です。どちらかと言うと、「ゆとり世代」批判の論調が強い世の中ですが、ライフプランセミナー講師を務める私から見える風景は少し違っています。そして、こんな私の思いを数字で裏付けることができるアンケート結果を見つけましたので、ご紹介します。

グラフは、「社会人になるときに、ライフプランを立てていましたか?」についての回答結果です。「団塊ジュニア世代」で最も多いのが約半数の「考えていなかった」との回答。これはポスト団塊ジュニアよりも上の世代、つまり、30代以上の人には共通している点でもあります。

最後の学校を卒業した際に、人生設計を立てていたか

最後の学校を卒業した際に、人生設計を立てていたか

一方、注目すべきは、20代の「ゆとり世代」で、「考えていなかった」と回答する人よりも、「考えていたが、具体的ではなかった」と答えた人が多い、という点です。さらには、大学を卒業するときに、自分自身のライフプランを立てていた人が最も多いのは、実は、「団塊ジュニア世代」から揶揄されることが多い「ゆとり世代」なのです。つまり、「団塊ジュニア世代」よりも「ゆとり世代」のほうが、社会に出る前に自分自身の将来のことをしっかりと考えていた人が多い、ということです。

そしてこれは、自治体や事業会社の職場で私がライフプランセミナーの講師を務めたとき、「団塊ジュニア世代」の担当者からよく伺う、「こんなに若い人がセミナーに集まるとは思わなかった」とか「資産形成に関心を持っている若い人が思った以上に多かった」という感想を裏付けるデータになった、という訳です。もっとも私は、大卒時にライフプランを考えていなかった人が一番多い「バブル世代」ですので、「団塊ジュニア世代」からすれば「お前には言われたくないよ」ということかもしれませんが。。。

  • ※ 第一生命経済研究所「今後の生活に関するアンケート」第9回調査、2017/1の調査当時、学生の人には、高校卒業時点を想定し回答を求めている。なお、グラフは男性のアンケート結果(女性も傾向は変わらず)。

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2018/9/14作成

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