ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.54(2019年6月21日)介護の基礎知識/多くの人がまず親の介護に直面する

先週土曜日、私のガラケーがメールを受信しました。

  • (K氏)
    「大学の後輩のKです。突然の連絡ですいません。先ほど、練馬総合運動場でお見かけしました。人違いだったら申し訳ありません。」
  • (私)
    「人違いじゃありません。久しぶりですね。認知症の義父と散歩してました。」
  • (K氏)
    「この辺にお住まいですか? 私は桜台に住んでいます。犬の散歩してました。」
  • (私)
    「義父の特養が運動場の近くです。自宅は少し遠いので特養には自転車で通っています。」
  • (K氏)
    「そうでしたか。大変懐かしかったです。今度はお声がけします。」

たぶんK氏とは二十数年ぶりに会話を交わしたことになりますが、40代のK氏と50代の私との大きな違いは、散歩の相手ですね。「K氏はイヌ、私はギフ」と声に出すと同じように聞こえなくもないですが、私からすれば、犬と散歩できるK氏が羨ましくてしょうがありません。但し、一般的に言って※1、そんな40代のK氏もいずれ散歩の相手を変えざるを得ない状況になるかも知れません。なぜなら、50代になると多くの人が「親の介護」に直面するからです。今回は、そんな理由も含めて、私が40代や50代向けのライフプランセミナーで介護の基礎知識の1つとして話しているネタを紹介します。

主な介護者と要介護者の年齢階級別組合せ※2

主な介護者と要介護者の年齢階級別組合せ

この表では、介護が必要な人(要介護者)の年齢が横に、介護する人(介護者)の年齢が縦に並んでいます。例えば、70代の要介護者を介護する人の48.4%は70代です。これは夫を妻が介護する(又はその逆)という「老老介護」を意味します。そして、80代の要介護者を介護する人の多くは50代と60代になります。つまり、多くの人は50代になると、まず「親の介護」に直面し、それが終わるとやってくる「配偶者(又は自分)の介護」にも備える必要がある、ということです。

最後に、昨年、私が講師を務めたセミナーで参加者から頂戴したアンケートコメントを紹介します。近い将来、“人生100年時代のあるある話”になりそうですね。。。
「30代で孫介護した者です(←増えると思います)。痛いほどわかるお話でした。あと何回、と思うと気が遠いですが…」

  • ※1 あくまでも40代という年代のみを考えた場合の一般論であり、K氏の個人的事情は全く存じておりません。
  • ※2 出所:厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査の概況」

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2019/4/5作成

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