ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.62(2019年8月16日)「ねんきん定期便」の見方/公的年金をざっくりと試算する方法

毎年、皆さまの誕生月に届く「ねんきん定期便」、じっくりと眺めたことはありますか?今回は50歳未満の方に届く「ねんきん定期便」のサンプル(平成30年度様式)をもとに、公的年金の見込額をざっくりと試算する方法をお伝えします。

43歳男性、会社員の「ねんきん定期便」サンプル

43歳男性、会社員の「ねんきん定期便」サンプル

確認頂きたいのは、赤色で囲んだ「加入実績に応じた年金額(年額)」ですが、この金額が少なくても驚かないでください。これはあくまでも、これ迄に納付した保険料をもとに計算した、現時点での年金額という意味合いだからです。ですから、この104万円という金額をもとに、これから60歳迄の働き方を想定して、どれくらい年金額が増えるのかを計算します。

公的年金の計算方法は細かく言えば切りがないのですが、ざっくりと把握するための簡易計算式は以下の通りです。

  • 老齢基礎年金:2万円×60歳迄の年数
  • 老齢厚生年金:年収×0.55%×60歳迄の年数

それでは、「ねんきん定期便」サンプルをもとに計算してみましょう。まず、今、43歳ということですから、60歳迄の年数は17年ですね。つまり、老齢基礎年金は34万円(=2万円×17年)増えることになります。次は60歳迄の平均年収をどれくらい見込むのかを考えます。人それぞれですが、例えば、今、男性の平均年収は532万円※2ですから、切りよく500万円とすると、老齢厚生年金の増加額は46万円(≒500万円×0.55%×17年)になります。従いまして、65歳から受け取ることができる公的年金は年額で184万円(=104万円+34万円+46万円)と試算できます。月額だと15.3万円になります。どうでしょうか?そんなに難しくないでしょう。

このサンプルでもう1つ注目頂きたいのは、保険料納付額の累計が1000万円を超えていること。「え〜、こんなに払ってるの!」と嫌気がするかも知れませんが、逆に「毎月コツコツ積み立てれば、1000万円貯めることもできる」とも言えるでしょう。さらに、現時点での年金額104万円と比較すると、「年金を受け取って10年以上長生きすれば元が取れる」とも言えるかも知れません(あくまでもこのサンプルから言えることですが)。

  • ※1 出所:一般社団法人 公的年金アドバイザー協会「公的年金マスターセミナー」(2018/7/6)、平成31年度の年金額をもとにした計算式。
  • ※2 出所:国税庁「平成29年分 民間給与実態統計調査」

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2019/6/7作成

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