ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.92(2020年3月19日)新型コロナショックでも「いま、できる、こと」(2)

新型コロナショックによる株価急落に遭遇し、お客さまから「iDeCoの申込をキャンセルしたい」との連絡がありました。投資初心者には無理もない話ですが、以下のようなご説明を差し上げたところ、キャンセルを思い留まっていただきました。

例えば、日本人の立場で先進国株式への投資成果を表す、円ベースのMSCIコクサイ指数(以下、株価)を見ると、リーマンショック前の高値は2007年6月。この最悪のタイミングで、月1万円ずつ積立投資を始めた人の資産評価額(以下、評価額)をシミュレーションした結果が以下のグラフです。

リーマン・ショック前から始めた積立投資

リーマン・ショック前から始めた積立投資

このグラフを見ると、「積立投資はショックの真っ只中ではなく、世の中が落ち着いてから始めたほうがいい」と思うかも知れません。でも、そのように考えると、いつまで経っても投資は始められません。なぜなら、そんな風に絶好のタイミングが分かるのなら、誰も投資で苦労はしないからです。

このグラフで注目いただきたいのは、(1)〜(7)の各時点での株価下落率と積立投資の月間損失額の関係です。2007年6月以降、月間で株価下落率が10%を超えたのが(1)〜(6)の6回、今回の新型コロナショックが(7)になります。

表

上表から月間損失額は、2008年に株価が20%も下落した10月よりも、2018年に10%しか下落しなかった12月のほうが遥かに大きいことが確認できます。つまり、積立投資の本質的なリスクとは、資産が積み上がると顕在化するのです。評価額のグラフが、資産が積み上がるにつれて株価のグラフと同じように動くことからもイメージできるでしょう。逆に、開始当初は資産が少なく、株価が急落しても損失額という意味でのリスクはそれほど大きくありません。ですから、積立投資はいつ始めてもいいのです。やろうと思ったその時が始め時なのです。したがって、積立投資を始めることは、新型コロナショックの最中にいても、「いま、できる、こと」になり得るのです。

大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2020/3/17作成

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