ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.108(2020年7月10日)NHK朝ドラ『エール』から考える「長期・積立・分散投資」

4月から始まったNHKの朝ドラ『エール』。東京オリンピックの入場曲を作曲した古関(こせき)さん夫妻がモデルです。主人公の子どもたちに大人が語り掛けるセリフがとてもいいですね。第2週までの放送で耳に残った名言を紹介します。

第1週 担任の藤堂先生から生徒の裕一(ゆういち)へ

「人よりほんの少しするのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること、それがお前の得意なものだ。それが見つかればしがみつけ。必ず道は開く。」

いじめられっ子だった主人公の裕一が「作曲」の道に進むきっかけになったのがこの言葉。裕一の人生を大きく決定づけた一言と言えるでしょう。

でも、きっかけは「ほんの少し」のこと。この「ほんの少し」という感覚を、投資に踏み出せない現役世代の皆さまにも感じて欲しいですね。というのも、投資をしない理由は「まとまったお金がないから」とか「投資の知識がないから」など、ご自身でハードルを上げている人が大勢いますので。

現役世代に必要な資産形成のための投資とは、「ほんの少し」の毎月積み立てるお金と「ほんの少し」の長期・積立・分散投資の知識があればいいのです。投資が得意にならなくても、長期・積立・分散投資にしがみついて続ければ、必ず道は開けるのではないでしょうか。

第2週 お父さんの安隆から娘の音(おと)へ

「お父さん、思うんだ。やらずに後悔するより、やって後悔する方がいいと。」

ヒロインの音は、積極的だけど実は繊細な女の子。オペラ歌手の双浦環(ふたうらたまき)さんに話しかけるきっかけになったのがこの言葉。「歌手」になりたいという夢ができた音にとって、人生を大きく決定づけた一言と言えるでしょう。

でも、投資の世界では、損をしても「やって後悔する」方がいいなんて人はいませんよね。一方、絶対損しないとは、投資をやらないことでしか実現できませんので、安隆の言葉を借りれば、「やらずに後悔する」ことになります。ですから考えるべきは、投資を「やって後悔する」可能性をできるだけ小さくすることであり、そのための工夫こそが、少額で長期・積立・分散投資を始めることだと思うのです。

さて、思い切って環さんに話しかけた音は、「目の前のことに全力を尽くしなさい」というアドバイスをもらいます。「いま、できる、こと」と言い換えてもいいかも知れません。人生100年に備えて、現役世代の皆さまが「いま、できる、こと」とは、少額で長期・積立・分散投資を始めることですね。このアドバイスが、皆さまの人生を大きく決定づけるとは言わないまでも、ご自身のライフプランを考えるきっかけになれば幸いです。

大和証券
2020/4/17作成

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