ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.145(2021年4月2日)比較して学ぶ(3)/つみたてNISA vs iDeCo(その1)

現役世代が資産形成をはじめるとき、まず最初に利用いただきたいのが税制優遇のある投資制度。ライフプランや資産形成のセミナーでは、つみたてNISAとiDeCoを紹介することが多いですね。

でも、どちらをはじめるべきか迷ってしまう人が少なからずいらっしゃいます。ですから、セミナーのさいごにはいつも、つみたてNISAとiDeCoを比較しながらおさらいをすることが多いですね。その際、ホワイトボードや黒板に、こんな比較表を手で書きながら説明しています。

まずは共通点。投資の3大原則と呼ばれる「長期・積立・分散」投資が誰でもかんたんにできるのが、つみたてNISAとiDeCo。つみたてNISAの非課税期間は20年間と長期投資が可能で、文字通り“つみたて”です。商品は金融庁ガイドラインに基づく資産形成に適した投資信託しか並んでいません。一方、iDeCoは引出が60歳以降と長期投資が確約され、原則、毎月定額積立です。また、iDeCoに並んでいる投資信託を選べば、少額でも分散投資ができるのです。どちらか、というよりは、どっちでも大丈夫、という話ですね。

つぎは積立の年齢と金額の制限。税制優遇制度を利用するときの大原則は、年齢でも金額でも限度まで目一杯利用すること。60歳を過ぎている方以外は、両方で満額積立を考えてみましょう。これは、どっちもやろうよ、という話です。

さいごに、「満額はムリ」という方向けに、税制優遇の意味合いを考えます。まず積立時、iDeCoの全額所得控除は、所得税・住民税の負担者なら誰でも「必ず得をする」メリット。一方、運用益非課税は共通でも、「うまく運用できたら得をする」メリットなので、人それぞれになります。これはiDeCo受取時の控除も同じで、「うまく適用できたら得をする」メリットです。こんな風に考えると、誰もが「必ず得をする」メリットがあるiDeCoを選びそうなものですが、必ずしもそうではありません。つまり、メリットの比較だけでは不十分であり、留意点も比較すべきなのです。次回はそんな比較をしてみます。

大和証券
2021/1/22作成

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