ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.181(2021年12月10日)つみたてNISA、「買付0円問題」の真相を探る(2)

つみたてNISAの口座を作っても利用していない人もいるようですね。金融庁の調査※1によると、2020年12月末時点で、つみたてNISAは約302万口座あるものの、2020年に一度も買付がなかった口座は約98万口座と、全体の約32%にのぼるそうです。口座を作ったのに、なぜ利用しないのか?今回はその理由を探ってみました。

色々と調べてみたところ、その理由をストレートに聞いているのが投資信託協会の調査※2でした。この調査では、つみたてNISAの口座を開設しても、金融商品をまだ購入していない人に、その理由と購入を検討するきっかけを尋ねています。以下、それぞれの上位3つの回答です。ご確認ください。

つみたてNISA口座開設・金融商品未購入理由

つみたてNISA口座開設・金融商品未購入理由

つみたてNISAでの金融商品購入検討のきっかけ

つみたてNISAでの金融商品購入検討のきっかけ

なるほどですね!購入していない理由と、購入を検討するきっかけが見事にリンクしていますね。商品が選べないし、タイミングがわからないので、もっと勉強して理解できたらやってみたい。そして、今はお金がないので、手取りが増えたら、貯蓄ができたらチャレンジしたいと、そういうことなんですね。

そんな理由を確認できたところで、一つ一つご説明したいところですが、現役世代の皆さまはとかく忙しいもの。そんな説明に付き合っている暇はないから、結局、口座はあるけど利用していない、そういうことなのかもしれません。ですから、これだけは理解してほしい、そんなご説明を考えてみました。

「千円くらいの少額でも、つみたてNISAは始められます」

これだけで、つみたてNISAを利用していない理由が解消されます。まず、商品やタイミングを気にするのは、損したくないから。でも、損するか否かは、将来にならないとわからないのは理解頂けるでしょう。だとすれば、小さく始めてみるのも一つの手。損失も限定されますし、「お金がないから」や「収入や貯蓄が増えたら」も、やらない理由にならなくなるのです。

少し説明を端折りすぎかなぁ〜とも思いましたが、たまたま、「積立投資を始めてみようと真剣に考えさせられるフレーズ」というアンケート結果※3を見つけました。なんと、1位は「まずは少額(例えば5,000円等)からでも、投資は始められます」でした。大きな援軍を得たような気がしました(笑)。

  • ※1 金融庁「NISA口座の利用状況調査(2020年12月末時点)」
  • ※2 投資信託協会「2020年(令和2年)投資信託に関するアンケート調査(NISA、iDeCo等制度に関する調査)報告書」
  • ※3 MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要」(2019年11月)

大和証券
2021/10/1作成

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