ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.182(2021年12月17日)「積立投資を始めてみよう」と考えさせられるフレーズ

先日、たまたまですが、とても興味深いアンケート結果を見つけました。その名も「積立投資を促すフレーズ」。積立投資を実施していない人(1,819人)に、資産形成に関するセミナーに参加したと仮定して、「積立投資を始めてみよう」と真剣に考えされられるフレーズを選んでもらった結果です。

積立投資を促すフレーズ※1

積立投資を促すフレーズ

  • *回答者は、積立投資を知っていて、資産形成を目的とした投資について「定期的に少額ずつ」との意向を持つ人

このアンケート結果を踏まえると、資産形成セミナーで伝えるべきは、「少額でもOK」、「税制メリット」、そして「長期・積立・分散投資の有効性」の3つがポイントになる、ということですね。それは、社員や職員の福利厚生の一環として財産形成支援制度(例えば、持株会※2や企業型DC、職場を通じたiDeCoやつみたてNISA等)の普及に努めている事務局の皆さまにとっても同じでしょう。一方、セミナー参加者や社員等の皆さまにとっては、それら3つが、積立投資に一歩踏み出すための金融リテラシー(=お金の知識と判断力)とも言えるはずです。「投資の知識がないから」を理由に、積立投資に躊躇している人には、何を理解すれば良いかが明確になるという意味で、示唆深い結果だと思います。

あとはそうですね〜、このアンケート結果だけから読み解くと、商品の情報や魅力というよりも、制度や投資手法、プロセスといったもののほうが、積立投資の実行を促す、ということでしょう。「商品が選べないから」は、投資をやらない理由のあるあるですが、積立投資については当てはまらないのかもしれません。そして、これはメッセージを伝える側が気をつけるべきことだと思います。

なお、アンケート結果を詳しくみると、一番多かった回答は「特に、“投資を始めてみよう”と思わせるメッセージはない」でした(苦笑)。そういう人に対しては、何のために資産形成や積立投資が必要なのか、つまり、ライフプランを自分事として考えてもらうところから始めるべきなのでしょう。一見、遠回りのようですが、それが一番の近道、そんな風に思います。

  • ※1 MUFG資産形成研究所「金融リテラシー1万人調査の概要」(2019年11月)
  • ※2 持株会は税制メリットがあるわけではないので、その代わり、奨励金が付与されること等がメリットになると思います。

大和証券
2021/10/8作成

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